イメージ画像

「浸透価格戦略」とは?

「スキミング戦略」
「シーケンシャル・スキミング戦略」は覚えましたでしょうか。

 

まだ読んで居ない方は、私のブログの過去の記事を確認してまずは先にみてください。

 

今回は、「浸透価格戦略」についての説明を行います。

「スキミング戦略」「シーケンシャル・スキミング戦略」は
ターゲットを明確化して適正な価格を設定しますが、
「浸透価格戦略」はちょっと違います。

 

もの凄く簡単に言うと「ただの安売り」です。

 

しかし、「浸透価格戦略」はただ安く売る為の戦略ではありません。

 

商品やサービスを市場に売り込む際に
出来る限り多く。そして出来る限り早くその商品・サービスの認知度を上げて
広く浸透させる事を目的とした戦略です。

 

ただ安いという事ではなくて、安く売って最終的には
「その市場で1番になってこそ意味を持つ戦略」です。

 

お店の場合は、ディスカウントスーパーなんかがそうですね。
中途半端に安いのではなく、圧倒的に安くして認知度を上げなければ
口コミも広がりませんし、認知度が上がりません。

 

ただこれは「リスクがかなり伴う戦略」です。

 

ターゲットは
「安い事に魅力を見出す顧客をターゲットとした」戦略なので、
通常、安売りを行っていないお店等がやるときには
しっかりと、その安売りを行う商品だけという事を告知しなければいけません。

 

安さに魅力を感じなくなったら、逃げちゃいますので、
入口は安さだったとしても、他のストロングポイントにも魅力を感じてもらわないと
続かないと言えます。

 

どんな人でも、必ず「飽き」がくるもですので、
いくら安売りといっても、同じことを繰り返していたら飽きるものです。

 

また、期間限定で定番商品を安くするとき等は
繰り返していると、飽きが来るのと同時に、
その期間以外では、買い控えが出てくるので、
売上が下がり、結果逆効果になってしまう可能性もあります。

 

定番商品を期間限定安くする場合は、
その安売り期間の売上だけでなく、
通常日の売上を含めてどうだったか検証する必要があります。

 

「浸透価格戦略」で良く使われる例ですが、

良く家電店が新規オープンのときに、
折込チラシで「先着何名」とかありますね。

 

目玉商品を作って、客寄せを行い、
来店していただいたときに、コストパフォーマンスはもちろん、
店員の対応等を含めた店としての雰囲気を感じ取ってもらって
ファンになっていただく。

 

もちろん、他の商品も購入してもらって客単価を上げる。

こういう時に使われたりします。

 

これが失敗すると、チラシを入れて目玉商品を投入しない限り
通常日の客数がぐっと少なくなってしまいます。

 

この戦略を活用するときには、
その安売りする商品だけに目を配るのではなくて

 

 「その商品をエサにして、何を提供するのか。」

 

ここまで考えて実施すると良いと思います。

 

それでは今回は以上です!!

お疲れさまでした。
media resort 島田 宏之(銀太郎)

 

 

タグ

2013年12月6日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:価格戦略

このページの先頭へ